現代の高齢期は、昔よりもずっと長くなってきています。家族が弱体化していく中、 自分の力だけでは望むような老後の生活を維持することは、そう簡単なことではない…という人が、大半なのではないでしょうか。 生活,財産,尊厳,権利を守るためにある成年後見制度。今回は「成年後見」のテーマで資料を紹介いたします。 ・「すぐに役立つ財産管理〜<信託・成年後見・遺言>の法律知識と活用法〜」    病気、障害、死亡など不測の事態に備えて、信託、成年後見、遺言の制度を知っておこう。 素人にとっては複雑な財産管理の基本と問題点をわかりやすく解説。書式も多数収録。2018年成立の相続法改正に対応。   松岡 慶子 監修 三修社(2019)    ・「ものがたりでわかる成年後見制度」 判断能力の衰えた人に忍び寄る悪意、成年後見制度でなければ解決できない現実。 福祉現場で起きている光と闇を描いた13編のものがたりを紹介したうえで、成年後見制度の疑問やポイント、 耳なじみのない法律用語を分かりやすく解説。    渡辺 哲雄 著 中日新聞社(2018)      ・「成年後見より家族信託 認知症の家族を守れるのはどっちだ!?」   銀行は預金者の認知症を知ると、有無を言わせず口座を凍結するので、困った家族は成年後見を申し立てることに…。 認知症に絡む成年後見と家族信託を徹底比較、家族信託の仕組みと実例を詳しく紹介。 石川 秀樹 著 ミーツ出版(2019)    ・「安心・安全な老後生活のための     おひとり様おふたり様成年後見制度活用のススメ」 任意後見制度を学び、自分自身で老後の準備を。独身の人や、子どもがいない夫婦を対象に、 日本の成年後見制度や任意後見契約について解説。信頼できる、身元保証をしてくれる団体・法人の見分け方なども紹介する。   東向 勲 著 同友館(2017)    ・「身寄りのいない高齢者への支援の手引き       〜成年後見制度・福祉サービスの利用・財産管理・医療行為・逝去後など               在宅でも施設でも役に立つ80のQ&Aを掲載?改訂版〜」 地域包括支援センター等における、身寄りのいない高齢者の財産管理や日常生活、医療などの困難事例を収集し、 弁護士が法律的な見解にもとづいて、専門的でありながらわかりやすく解説した手引き。80のQ&Aを掲載。    小嶋 正 著  東京都社会福祉協議会 (2017) ・「認知症700万人時代の失敗しない「成年後見」の使い方            〜成年後見を知らずに「お金・住まい・暮らし」は守れない〜」 親の財産管理、実家の片付け・遠距離介護、空き家問題・相続…。認知症等により判断能力が不十分になった人の生活と “その人らしい人生”をサポートする「成年後見」制度についてわかりやすく紹介。    鈴木 雅人 著   翔泳社(2017)     ・DVD「利用者の笑顔を支える市民後見人〜市民後見人養成研修用DVD〜」 市民後見人の実際の活動やその内容、活動上の工夫を描き、市民後見人をする上での参考になるDVD。 認知症や知的障がいなどにより判断能力に不安のある方の生活を身近な立場で支援し、権利擁護をする成年後見人の活動は、 今後の地域福祉を考える上で大切なものになると思われる。第1巻は「市民後見人の活動?」、  第2巻は「活動から見る市民後見人のポイント?」を紹介。    東京シネ・ビデオ 制作 15分/18分 (2017)      ・雑誌「実践??成年後見 〜特集 消費者被害・トラブルと成年後見〜」                   通巻83号  2019年 11月発行    成年後見実務についての情報を提供する専門雑誌。特集では実務的な問題点を挙げ、わかりやすく解説。 83号では、認知症等高齢者の消費者トラブルへの対応判断能力が不十分な消費者被害への対応の実務、 福祉の権利擁護の観点からみた認知症高齢者等の消費者被害・トラブルへの対応などを掲載。