ふくふくプラザ福祉図書・情報室 専門図書室からのお知らせ 令和4年1月発行 [テキスト訳凡例] タイトルの前には■、著者等には●、内容には□、出版者には◎、発行年には◆を付けています。 福岡市市民福祉プラザ(ふくふくプラザ)2階の 福祉図書・情報室 です。 ヤングケアラーとは法令上の定義はありませんが、一般に、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを 日常的に行っている子どもとされています。(厚生労働省ホームページより引用) ヤングケアラーの支援には、福祉、教育などのさまざまな観点からのフォローが必要とされ、近年社会問題として着目されています。 今回は、ヤングケアラーについての資料を紹介します。 ■子ども介護者 ヤングケアラーの現実と社会の壁 □祖父母や病気の親など、家族の介護を担う子どもたちに対し、国はようやく支援に動き出した。 ヤングケアラー研究の第一人者が過酷な実態を明らかにし、ヤングケアラーの支援を考察する。 著者が出会ったヤングケアラーの事例や、当事者である高校生への調査を公開。 ●濱島淑惠 著 ◎KADOKAWA ◆2021年発行 ■ヤングケアラーを支える Young Carers □介護力と子どもの権利、どちらを優先すべきなのか!? 家族の誰かの介護・ケアを行い、生活や学業等に影響が出る子ども「ヤングケアラー」。 ヤングケアラーの実態を知るための視点や成長した元当事者の声や思い、支援体制づくりの動きなどを紹介。 ●Nursing Todayブックレット編集部 編集 ◎日本看護協会出版会 ◆2021年発行 ■ヤングでは終わらないヤングケアラー きょうだいヤングケアラーのライフステージと葛藤 □障がいをもつきょうだいの世話をしている「きょうだいヤングケアラー」。 ヤングケアラー経験者で作業療法士、看護師になった著者達のエピソードやライフステージごとの心理や行動、 調査や支援の動向、支援情報などを掲載。また、きょうだいヤングケアラーの近くにいる大人への提言を収録。 ●仲田海人編 著 木村諭志編 著 ◎クリエイツかもがわ ◆2021年発行 ■ウィズ・ユー □高校受験を控えながら、優秀な兄や、家族を置いて家を出ていった父親、兄に大きな期待をかける母親、 といった家族関係に悩んでいる悠人は、夜の公園のブランコに座るひとつ年下の少女、朱音と出会う。 彼女は病気の母を支えながら幼い妹の世話や家事を背負う「ヤングケアラー」だった。悠人は彼女の力になりたいと思うようになるが…。 ●濱野京子 作 ◎くもん出版 ◆2021年発行 ■ヤングケアラーわたしの語り 子どもや若者が経験した家族のケア・介護 □ヤングケアラーだった7人がそれぞれの経験とそれぞれの思いを綴る。 難病、認知症、知的障害、聴覚障害、精神疾患、高次脳機能障害…。 多様にあるケアの経験を、当事者だった7人が書き下ろしたストーリーを収録。 ●澁谷智子 編 ◎生活書院 ◆2020年発行 ■ヤングケアラー 介護を担う子ども・若者の現実 □若者が家族の介護を行う、ヤングケアラー。 日本のヤングケアラーに関する調査支援体制づくり、当事者の声、具体的な支援などを紹介。 学業や日常生活に影響が及ぶ状況とどう向き合うかを問う。 ●澁谷智子 著 ◎中央公論新社 ◆2018年発行